
絵を描かない監督が
どのようにして
歴史に残るアニメーションをつくったのか。
他のクリエイターたちとの交流や
共同制作の過程を通して明らかにします。
初の長編演出(監督)となった「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968年)で、悪魔と闘う人々の団結という困難な主題に挑戦した高畑は、その後つぎつぎにアニメーションにおける新しい表現を開拓していきました。70年代には、「アルプスの少女ハイジ」(1974年)、「赤毛のアン」(1979年)などのTV名作シリーズで、日常生活を丹念に描き出す手法を通して、冒険ファンタジーとは異なる豊かな人間ドラマの形を完成させます。
80年代に入ると舞台を日本に移して、「じゃりン子チエ」(1981年)、「セロ弾きのゴーシュ」(1982年)、「火垂るの墓」(1988年)など、日本の風土や庶民生活のリアリティーを表現するとともに、日本人の戦中・戦後の歴史を再考するようなスケールの大きな作品を制作。遺作となった「かぐや姫の物語」(2013年)ではデジタル技術を駆使して手描きの線を生かした水彩画風の描法に挑み、従来のセル様式とは一線を画した表現上の革新を達成しました。
このように常に今日的なテーマを模索し、それにふさわしい新しい表現方法を徹底して追求した革新者・高畑の創造の軌跡は、戦後の日本のアニメーションの礎を築くとともに、他の制作者にも大きな影響を与えました。本展覧会では、絵を描かない高畑の「演出」というポイントに注目し、多数の未公開資料も紹介しながら、その多面的な作品世界の秘密に迫ります。
盛岡駅東口より
岩手県交通バス『盛南ループ200』乗車、「県立美術館前」下車
下川原 先回り(左回り)盛岡駅東口バスプール(10)番乗り場
美術館まで約13分 250円
菜園 先回り(右回り)盛岡駅東口バスプール (5)番乗り場
美術館まで約31分 250円
時刻表を見る
盛岡インターより約15分、盛岡南インターより約15分
美術館に隣接する盛岡中央公園の駐車場をご利用ください。(無料)
(普通車 131台、軽自動車 12台、身障者用 3台、大型車 8台)
美術館西玄関脇身障者用駐車場2台
*駐車場及び美術館周辺での事故等について、当館では責任を負いませんのでご注意ください。
盛岡駅で下車してください。
駅からはバス、タクシーがご利用になれます。
盛岡駅東口より
岩手県交通バス『盛南ループ200』乗車、
「県立美術館前」下車 時刻表
盛岡駅西口より約5分
当美術館までのルートについては、
利用案内 に掲載されているマップの下部にあるルート検索をご確認ください。
〒020-0866 岩手県盛岡市本宮字松幅 12-3
https://www.ima.or.jp